サムスン、3画面・2つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」発表 10インチ大画面搭載

サムスンは本日、革新的な折り畳みスマートフォン「Galaxy Z TriFold」を正式に発表しました。このデバイスは、同社初の3つのディスプレイと2つの折り畳み機構を搭載し、展開時には10インチの大画面を実現します。

 特徴的なディスプレイとヒンジ技術

本体を閉じると6.5インチのカバー画面が現れ、「しわを最小限に抑えた」設計が施されています。メインディスプレイを保護するため内側に折り畳むデザインを採用。誤った折り畳みをユーザーに警告するアラーム機能付きの「Titanium Armor FlexHinge」を搭載しています。
このヒンジは、2つの異なるサイズのヒンジとデュアルレール構造が連携し、各ディスプレイの重量差にもかかわらず、より滑らかで安定した折り畳みを実現したとサムスンは説明しています。また、ヒンジ機構を保護する薄い金属片を組み込むことで、高い耐久性を確保しました。

 薄型設計と強化された保護

展開時の一部は最薄部で3.9mmという薄さを実現。中央のメインスクリーンは4.2mm、サイドボタンのあるスクリーンは4mmとなっています。ディスプレイ層には衝撃吸収層の上に強化オーバーコートが施され、耐久性を向上。アルミニウムフレームがディスプレイ同士の接触を防ぎます。

 史上最大バッテリーと高性能カメラ

バッテリーシステムには、各ディスプレイパネルの裏に1つずつ配置された計3つのセルで構成される5,600mAhの大容量バッテリーを搭載。これはサムスンのスマートフォン史上最大の容量となります。
カメラは、背面トリプルレンズが200メガピクセル広角、12メガピクセル超広角、10メガピクセル望遠（3倍光学ズーム）を搭載。さらに、カバー画面とメイン画面にはそれぞれ10メガピクセルのセルフィーカメラが備わっています。

 多様なマルチタスク機能

Galaxy Z TriFoldは、3つのポートレートサイズアプリを並べて表示したり、マルチウィンドウビューでアプリのサイズを自由に変更したりすることが可能です。フルスクリーンで動画を視聴したり、縦向きで読書を楽しんだりといった使い方も想定されています。
また、最大4つのワークスペースと5つのアプリを同時に実行できるスタンドアロンのSamsung DeXに対応。Samsung製アプリに加え、GoogleのGemini Liveも大画面向けに最適化されています。

 発売スケジュール

Galaxy Z TriFoldは、12月12日に韓国で先行発売され、その後、中国、台湾、シンガポール、アラブ首長国連邦などの市場に順次展開されます。米国での発売は2026年第1四半期を予定しており、価格は現時点では未定です。