Appleは、年内最後の主要iOSアップデートとなる「iOS 26.2」を12月中にリリースする見込みだ。現在、3回のベータ版が公開されており、今週中にも4回目のベータ版か、リリース候補版（RC）が登場する見込みで、最短で来週にも正式版が公開される可能性がある。

これまでの数年間、iOS x.2アップデートは一貫して12月の中旬頃に実施されてきた。通常、リリース候補版（RC）は12月の第1週に、正式版は第2週に公開されるのが通例だ。しかし、今年は4回目のベータ版の登場が例年よりも遅れており、リリース時期が注目されている。

現在の進捗状況から最も有力視されているのは、12月15日か16日のリリース日だ。これは、日本向けの重要な規制対応が含まれるため、Appleが慎重なテストを進めているためと推測される。もしAppleがスケジュールを前倒しする場合、ベータ版からRC、RCから正式版までの期間を短縮し、12月11日頃に公開される可能性も排除できない。また、4回目のベータ版をスキップし、今週中にRCを公開するシナリオも考えられる。

iOS 26.2は、特に日本のiPhoneユーザーにとって大きな注目点がある。日本の規制対応の一環として、ユーザーはApp Store以外の代替アプリストアからアプリをダウンロードできるようになり、Siri以外のパーソナルアシスタントを選択するオプションも提供される。

日本以外のユーザー向けにも、複数の便利な新機能が導入される。リマインダーにアラーム設定が可能になり、停止やスヌーズ機能が利用できるようになるほか、ロック画面では時計の「Liquid Glass」の透明度を調整するスライダーが追加される。AirDropには、連絡先にない相手ともファイルを共有できるワンタイムコード生成機能が導入され、30日間有効なファイル交換に対応。睡眠スコアの範囲も調整され、夜間の睡眠後の体感をより正確に反映するようになる。さらに、AirPodsのライブ翻訳機能はEU地域に拡大される予定だ。

iOS 26.2が年内最後の主要ソフトウェアアップデートとなるが、2026年を迎える前に、次期「iOS 26.3」の最初のベータ版が公開される可能性が高い。例年、x.2の正式リリース直後にx.3のベータ版が提供される傾向にある。しかし、x.3アップデートは、外部向けの機能追加よりも内部的な改善が中心となることが多いため、2026年までは目立った新機能の追加は期待できないとみられている。