Keychron Q1 HE QMKキーボード レビュー：高級感と高性能を両立した静音メカニカル
Macworldのレビューによると、Keychronの最新メカニカルキーボード「Q1 HE QMK」は、その美しいデザインと優れた性能で高い評価を得ています。特にmacOSおよびWindowsの両ユーザーにとって、魅力的な選択肢となる一台です。
堅牢なビルドクオリティと洗練されたデザイン
このキーボードは、航空機グレードの6063アルミニウム製ケースを採用し、1.74kgというずっしりとした重さが特徴です。デスク上で高い安定性を保ち、優れた耐久性を誇ります。カーボンブラックとシェルホワイトの2色展開で、派手さを抑えた洗練されたデザインは、Apple製品とも調和します。PBTプラスチック製のダブルショットOSAプロファイルキーキャップは、耐油性に優れ、文字が摩耗することなく快適なタイピングが持続します。
静かで滑らかな打鍵感と高度なカスタマイズ性
打鍵感は非常に静かで快適です。ガスケットマウント構造と内部の吸音材、アコースティックパッドにより、耳障りな打鍵音は抑えられ、滑らかで心地よい「クリーミー」な感触を実現しています。
標準のリニアなGateron Nebulaスイッチは、適度な重さがあり、長時間のタイピングでも疲れにくい設計です。また、磁気センサーを用いたホールエフェクトスイッチを採用しており、耐久性が高く、各キーのアクチュエーションポイント（入力検知点）を細かく調整できるなど、高度なカスタマイズが可能です。ホットスワップ対応で、互換性のある磁気スイッチであればユーザー自身で交換もできます。
多彩な機能と接続オプション
キーボード右上には音量調節などに使える金属製ノブを搭載。背面にはmacOSとWindowsのレイアウトを切り替えるスイッチがあり、それぞれのOSで最適なキー配置を適用できます。
接続はBluetooth 5.2、有線、2.4GHzワイヤレスに対応し、最大3台のデバイスに接続可能です。24種類のプリセットを持つRGBバックライトは、派手すぎず上品な光り方で、キーボードの美しさを際立たせます。
留意点
一方で、いくつかの留意点も指摘されています。75%レイアウトのため、テンキーやEndキーなど一部のキーが省略されています。また、その重さからコンパクトな見た目に反して携帯性には向きません。高さ調整機能やリストレストが付属しない点、Caps Lockインジケーターの視認性が低い点も挙げられています。
ゲーミングキーボードとしては謳われていませんが、磁気スイッチのカスタマイズ機能により、カジュアルなゲームプレイでは十分に活用できます。ただし、プロゲーマー向けの特定の機能は搭載されていません。
バッテリー駆動時間と価格
バッテリー駆動時間は、RGBバックライト最大輝度で約35～50時間、オフの状態では最大100時間とされています。
価格はレビュー時点で約192ドル（定価240ドルから割引中）と高価ですが、その優れたビルドクオリティと性能、そして長期的な耐久性を考慮すれば、十分納得できる投資と言えるでしょう。
総評
Keychron Q1 HE QMKは、洗練されたデザイン、静かで滑らかな打鍵感、そして高度なカスタマイズ性を兼ね備えた、プレミアムなメカニカルキーボードです。タイピストからカジュアルゲーマーまで、高品質なキーボードを求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
