Apple、レアル・マドリードと提携しVision Proで究極の視聴体験提供へ

Appleは、スペインの強豪サッカークラブ、レアル・マドリードとの新たな提携を発表しました。この提携は、ファンにこれまでにない究極の視聴体験を提供することを目的としており、二つの大規模プロジェクトが進行中です。

一つ目のプロジェクトとして、Appleは来年Apple Vision Pro向けにレアル・マドリードに関する新作ドキュメンタリーをリリースします。この作品は、180度8Kの映像と空間オーディオ（Spatial Audio）で臨場感あふれる体験を可能にする「Apple Immersive」フォーマットで制作されます。

ドキュメンタリーは、昨年10月に行われたレアル・マドリード対ユベントスのチャンピオンズリーグ戦を舞台に撮影されました。30台以上の特殊なBlackmagicカメラが用いられ、試合の舞台裏や、象徴的なベルナベウ・スタジアムの熱狂的な雰囲気を3D深度で詳細に捉えています。

二つ目の大規模プロジェクトは、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が「インフィニット・ベルナベウ（Infinite Bernabéu）」と呼ぶものです。ペレス会長はGQ Españaに対し、「Appleの技術があれば、スタジアムの扉を全世界に、限界なく、障壁なく開くようなものになるだろう。これはスポーツ界に転換点をもたらす技術レベルだ」と語っています。

具体的な内容はまだ明らかにされていませんが、ロサンゼルス・レイカーズの試合のように、レアル・マドリードの一部の試合がVision ProでApple Immersiveフォーマットによるライブストリーミングで配信される可能性も示唆されており、今後の発表に注目が集まります。

 Apple、スペイン事業40周年を祝うイベントを開催

関連ニュースとして、Appleはスペインでの事業開始40周年を記念し、マドリードのプエルタ・デル・ソル店でライブパフォーマンスを開催しました。このイベントは、iPhone 17 Proカメラで撮影されています。

Appleのティム・クックCEOは、「この国をこれほど特別なものにしている素晴らしい創造性と才能に光を当てることこそ、Appleのスペインにおける40周年を祝う最高の方法です」とコメントしました。