Apple、「iPhone Air」発表デザイナーが退社 AIスタートアップへ

Appleは、9月のイベントで「iPhone Air」を発表したデザイナー、アビドゥル・チョードリー氏が同社を退社し、AIスタートアップに移籍したとブルームバーグが報じました。チョードリー氏はApple社内で「期待の星」と目されていたため、今回の退社は社内に少なからず波紋を広げている模様です。

チョードリー氏は2019年にAppleのインダストリアルデザインチームに加わりました。これは、ジョニー・アイブ氏がAppleを去り、新たなデザイン会社を設立したのと同じ年です。彼は今年9月のイベントでiPhone Airの機能について2分間のプレゼンテーションを担当しましたが、今回の退社は、iPhone Airの販売不振とは無関係とされています。

近年、Appleのデザインチームからは著名な人材の流出が続いており、アイブ氏の退社後、複数のデザイナーが彼に合流したり、他社へ移籍したりする動きが見られました。現在、アイブ氏の下で働いていたデザイナーはごく少数しか残っておらず、Appleは過去6年間で多くの高名なデザイナーを失ってきました。

加えて、デザインチームの統括体制も変化しています。2023年から製品デザインチームを監督していた元Apple COOのジェフ・ウィリアムズ氏が先週退職したため、今後はデザインチームがティム・クックCEOに直接報告する体制となります。