Appleのジェフ・ウィリアムズ氏が退職、25年以上の貢献に幕

Appleのトップエグゼクティブとして長年同社を支えてきたジェフ・ウィリアムズ氏が、先週金曜日をもって正式に退職したことが明らかになりました。25年以上にわたるAppleでのキャリアに終止符を打ちました。

Bloombergの報道によると、ウィリアムズ氏の名前は金曜日にAppleのリーダーシップページから削除され、この日が最終出社日となりました。

1998年に入社したウィリアムズ氏は、2015年には最高執行責任者（COO）に昇格。今年7月に同職をサビ・カーン氏に引き継いだ後も、シニアバイスプレジデント（デザイン、Watch、ヘルス担当）としてAppleに残り、計画的な移行期間を経て退職を迎えました。

COO時代には、Appleの世界規模のオペレーション全般やカスタマーサービス・サポートを統括。また、Apple Watchのエンジニアリングおよびヘルスケア関連の取り組みを主導し、2023年からはデザインチームも率いるなど、多岐にわたる重要な役割を果たしてきました。

同氏はAppleの最重要幹部の一人であり、かつてはCEOの有力候補と目されたこともあり、その退任は注目を集めています。

ウィリアムズ氏は今年7月の退任発表時に「Appleには深い愛情を抱いている。この会社で素晴らしい人々と働けたことは生涯の特権だった」とコメント。退職後は家族、特に5人の孫たちと過ごす時間を増やす意向を示していました。

ティム・クックCEOも同氏の貢献に対し、「世界で最も尊敬されるグローバルサプライチェーンの構築に貢献し、Apple Watchを立ち上げ、ヘルスケア戦略を築いた」と深い感謝を表明。「ジェフの真の遺産は、彼が作り上げた素晴らしいチームにある」と賛辞を送っています。