Apple TV、2026年MLSシーズンから全試合を通常サブスクに統合へ

Appleとメジャーリーグサッカー（MLS）は、2026年シーズンから、MLSの全試合をApple TV+の通常のサブスクリプションプランに統合すると発表しました。これにより、これまで別途有料で提供されてきた「MLS Season Pass」は廃止され、Apple TV+の加入者は追加料金なしでリーグ戦全試合を視聴できるようになります。

これまでの「MLS Season Pass」は月額14.99ドルまたは年額99ドルで提供され、Apple TV+のサブスクリプションは不要でした。しかし、2026年シーズン以降は月額12.99ドルまたは年額99ドルのApple TV+サブスクリプションに含まれる形となります。これは、MLSの試合を視聴するための「ペイウォール（有料壁）」が事実上撤廃されることを意味します。

この変更は一見すると突然のようにも思えますが、その兆候は以前から見られていました。現在開催中のMLSプレーオフは、すでにApple TV+で有料会員でなくとも視聴可能となっています。また、今年初めにはMLSのダン・ガーバーコミッショナーがAppleを「素晴らしい技術パートナー」と評価しつつも、ファンベース拡大に向けたApple TV+のプラットフォームとしての有効性について疑問が呈される報道もありました。AppleとMLSは2023年シーズンから10年間の大型契約を結んでいます。

今回の発表は、Appleが先月、フォーミュラ1（F1）と5年間の契約を締結し、Apple TV+で全F1レースを配信すると発表した直後に行われました。F1の契約では、練習走行や予選、スプリントセッション、グランプリがApple TV+加入者向けに提供されるほか、一部レースと全練習走行はApple TVアプリで無料で視聴できるようになります。