Apple Vision Pro向け没入型コンテンツ制作が本格化へ、サードパーティにも門戸

Apple Vision Proの発売から約2年が経過する中、これまで不足が指摘されてきた没入型コンテンツ（Apple Immersive Content）の状況が、間もなく大きく変化する見込みだ。クリエイター向けの制作パイプラインが確立され、特に高品質な「Apple Immersive Video」フォーマットが、近くサードパーティクリエイターにも提供されることになった。

Apple Immersive Videoは、Apple Vision ProユーザーがApple TVアプリで視聴できる8Kの高解像度短編映画を指す。これらは通常10分から20分程度の長さで、Vision Proの没入感を最大限に引き出す、その技術の驚くべきデモンストレーションとして提供されてきた。

これまで、Apple以外のクリエイターがこの特殊なフォーマットのコンテンツを制作する方法はほとんど知られていなかった。しかし、最近になって、あるクリエイターのMedium投稿やApple Developer YouTubeチャンネルで公開された約10時間の「Create Immersive」イベントを通じて、詳細な制作ガイドラインが明らかになった。

これにより、より多くのクリエイターがApple Vision Pro向けの没入型コンテンツ制作に参入し、プラットフォームのコンテンツ不足が解消されるとともに、ユーザー体験がさらに豊かになることが期待される。