カリフォルニア州—Appleは今週、連邦判事が同社を法廷侮辱罪に処し、外部アプリ内取引からの手数料徴収を禁止したことは、その権限を逸脱していると主張するため、再び裁判所に臨みました。Appleは控訴裁判所に対し、米地方判事が2021年の命令の範囲を越え、アプリ外での購入に対する手数料徴収を全面的に禁じたと訴えています。

Appleの主張によると、2021年の命令は外部決済へのリンクを許可することのみを求めたものであり、手数料徴収の完全な停止は含まれていないといいます。同社は、もし判事がAppleのアプローチに異議を唱えるのであれば、会社を懲罰する代わりに命令を明確化すべきだったと主張。この法廷侮辱罪の判決は「懲罰的」であり、デベロッパーがAppleのプラットフォームとエコシステムを利用する際には「何らかの補償」を受ける権利があると訴えました。

これに対しEpic Gamesは裁判所に対し、Appleが明確化を求めることなく、意図的に命令に違反したと反論。Epicは、Appleが外部購入に対する支払いを受けるべきだと主張し始めたのは、命令違反が発覚した後だったと述べました。

この訴訟は、Epicが2020年に人気ゲーム「フォートナイト」に外部決済リンクを追加したことで、App Storeから削除されたことに端を発しています。2021年の代替決済を許可する命令を受けて、Appleは外部取引に対して27%の手数料を新たに設定。これに対しEpicは、命令の精神に反すると主張しました。その後、判事がこれに同意し、Appleを法廷侮辱罪に処し、外部決済からの手数料徴収を全面的に禁止する判決を下していました。

現在、Appleは第9巡回区控訴裁判所に対し、この法廷侮辱罪の判決を取り消すよう求めています。