Apple、初代Vision Proの下取りを拒否 新モデルへの買い替えに壁

Appleは本日、初代「Vision Pro」を新モデルや他のデバイス購入時の下取り対象外とすることを正式に発表しました。プレスリリースの細則には、「Apple Vision Proは下取りの対象外」と明記されており、発売時に3,499ドル（約55万円）以上を投じた初期購入者からは、落胆の声が上がっています。

新モデルのVision Proは、M5チップの搭載、120Hzのリフレッシュレート対応、そしてより快適な「Dual Knit Band」の同梱が主な変更点です。これに対し、初代モデルはM2チップ、最大100Hzのリフレッシュレート、「Solo Knit Band」を特徴としていました。なお、新モデルに同梱されるDual Knit Bandは、初代Vision Proでも使用可能で、99ドル（約1万5千円）で別途購入できます。

下取りによる割引がないため、初代Vision Proの購入者は、eBayやFacebook Marketplaceなどの個人売買プラットフォームを通じてデバイスを売却するしかありませんが、Vision Proは市場が限られたニッチな製品です。新モデルにさらに3,499ドルを費やすことへの抵抗から、多くのユーザーはアップグレードを見送る可能性が高いと見られています。

アップデートされたVision Proは本日よりApple Storeで発売され、購入者への配送も開始されています。現在、Vision Proが利用可能な全てのApple Storeでは、M5チップ搭載の新モデルのデモ体験や、Dual Knit Bandの試着が可能となっています。