折りたたみスマホの耐久性に警鐘 Google Pixel 10 Foldは「史上最弱」か 一方、iPhoneは「破壊不能」で期待高まる

折りたたみスマートフォンの耐久性が大きな懸念材料となる中、人気YouTuber「JerryRigEverything」氏が実施した最新機種の極限耐久テストが注目を集めています。同氏が今回ターゲットとしたのはGoogleの新型「Pixel 10 Fold」。その結果は業界に衝撃を与えています。

テストの結果、Pixel 10 FoldはJerryRigEverything氏に、これまでテストした中で「史上最も弱い折りたたみスマホ」だと酷評されました。特に、本体のアンテナラインが構造的な弱点となっており、わずかな圧力が加わるだけで破損する可能性が指摘されています。実際にテストでは、Pixel 10 Foldがひどく湾曲しただけでなく、バッテリーが爆発する事態に至ったと報告されています。同氏は、もしユーザーがポケットに入れたまま座るなど、日常生活の中で類似の圧力がかかった場合にも、バッテリー爆発のリスクが十分にあり得ると警鐘を鳴らしています。

JerryRigEverything氏は、Pixelシリーズの過去2バージョンでも同様の構造的欠陥が指摘されていたにもかかわらず、Googleが設計変更を行わなかった点に強く批判を展開。「発表イベントでPixel 10 Foldを『極めて頑丈』だと謳ったことは、技術愛好家への侮辱だ」と手厳しく指摘しています。

一方、約1ヶ月前に行われたAppleの「iPhone Air」のテスト結果は対照的でした。JerryRigEverything氏によると、iPhone Airは「まるで死にゆく星の核やモルドールの炎の中で鍛造されたかのようだ」と表現されるほど、極めて高い耐久性を示し、「完璧に耐久性テストをクリアした」と評価されています。並外れた強度を持ち、破壊するにはとてつもない力が必要だったとのことです。

この結果は、Appleが早ければ来年にも折りたたみ式のiPhoneを投入する計画がある中で、大きな意味を持つと見られています。iPhone AirはAppleの最も薄いスマートフォンであり、折りたたみiPhoneの片翼を担う可能性が高いと推測されています。もし折りたたみiPhoneの片側が「破壊不能」なレベルの頑丈さを持つならば、完成した折りたたみiPhoneも同様に堅牢であるか、少なくともわずかなストレスで爆発するような事態は避けられるだろうと、今後の製品への期待が高まっています。