Liquid Glass、普及はまだ先か？ Appleも追いつかず、多くのアプリで未導入

Appleが発表した新たなデザイン言語「Liquid Glass」について、「登場した」と報じられているものの、その導入はまだ限定的であることが明らかになった。新デザインはFinderなどの一部アプリでは確認できるものの、大半のアプリではまだ採用されておらず、完全な普及には数年を要するとの見方が強い。

この現状は、Apple自身が自社アプリでの完全な準拠に至っていないことからも裏付けられる。開発者には、WWDC 2025での発表以来、数ヶ月にわたる導入準備期間があったにも関わらず、多くのアプリでの採用は進んでいない。

その背景には、ベータ期間中にデザインが変更されたことで様子見を決め込んだ開発者や、Appleの開発スケジュールに縛られたくないと考える開発者がいると指摘されている。過去の経験からも、新たなデザインが業界標準となるまでには時間がかかることが示唆されており、「Liquid Glass」の本格的な普及も長期的な視点で見守る必要がありそうだ。