Apple対Epic訴訟で新展開：米独禁法団体、AppleのApp Store改善策を「不十分」と批判

米国の独占禁止法協会（AAI）が、Epic GamesとAppleの間で続くApp Storeの支払いポリシーに関する訴訟において、Appleのアンチステアリング政策に対する変更が問題解決には不十分であるとの意見書を提出しました。

AAIは意見書の中で、Appleが米国のApp Storeで行ったアンチステアリング政策の変更は、問題の是正にほど遠く、Appleの控訴論は、既存の独占禁止法上のあらゆる救済措置や判例を実質的に無効にしてしまう危険性があると強く指摘しています。

この法的紛争は、アプリ開発者がApple以外の決済方法をユーザーに提示するのを禁じる「アンチステアリング」ポリシーが発端となっています。このポリシーにより、2020年にはEpic Gamesの人気ゲーム「フォートナイト」がApp Storeから削除される事態となりました。

以前の判決では、Appleがこのアンチステアリングポリシーを用いていたことが認められ、イヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は、同社の姿勢がカリフォルニア州の不正競争防止法（UCL）に違反すると判断を下していました。