テキサス・インスツルメンツ、米国内で半導体工場を稼働　Appleが初期顧客に

半導体大手テキサス・インスツルメンツ（TI）は、テキサス州シャーマンに建設した総額600億ドルの大規模半導体製造工場を正式に稼働させました。この新工場では、Appleが最初の顧客の一つとして、自社製品向けのチップ生産を開始します。

このシャーマンの施設は、同地で計画されている4つの新工場の中でも最初の稼働となり、TIがテキサス州とユタ州にわたって展開する計7工場への拡張計画の一環です。TIは、これまで大半が海外で製造されてきた重要チップの供給源を米国内に確保し、国内メーカーへの安定供給を目指します。

Appleは、iPhoneをはじめとする自社デバイス向けに「重要な基盤半導体」をこの新工場で製造することを明らかにしています。これらは高性能プロセッサではなく、電力管理、センサー、信号処理といった主要機能を担う小型のアナログおよび組み込み部品です。