米FTC、大手テック企業にデータ保護の厳守を要求：「交渉の余地なし」

米連邦取引委員会（FTC）は2025年8月21日、米国の主要テクノロジー企業に対し、データセキュリティの確保は「交渉の余地がない」と伝え、正式書簡を送付しました。

アンドリュー・N・ファーガソンFTC委員長は、Apple、Microsoft、Meta、Alphabet、Amazonといった大手企業を含む十数社以上のテクノロジー企業に書簡を送付。これらの書簡では、アメリカ国民のプライバシーとデータセキュリティを保護する企業の責任を強調しました。さらに、外国政府から情報提供を求められた際にも、この義務は変わらないことを改めて通知しています。

今回の措置は、イギリス政府がiCloudに対する監視要求を取り下げた直後に行われました。iCloud上のデータが安全に保たれたこの件を受け、FTCは米国の大手テクノロジー企業に対し、データセキュリティの確保は最優先事項であり、「交渉の余地がない」という強いメッセージを送った形です。