Appleが緊急セキュリティアップデートを配信、深刻な脆弱性に対応

Appleは先日、iOS、iPadOS、macOSの複数のバージョンに対し、異例のセキュリティアップデートを一斉にリリースしました。通常、複数の修正をまとめて提供するAppleとしては珍しく、今回のアップデートは単一の極めて深刻な脆弱性のみを対象としています。

今回リリースされたのは、iOSおよびiPadOS 18.6.2、macOS 15.6.1、macOS 14.7.8、macOS 13.7.8、そしてiPadOS 17.7.10です。これらのアップデートは、ImageIOフレームワークに存在する脆弱性を修正するもので、悪意のある画像ファイルがメモリ破壊を引き起こす可能性があるとされています。

Appleは、この脆弱性が既に「特定の標的型攻撃において、極めて高度な手法で悪用された事例がある」と発表しており、その深刻さを示しています。macOS Ventura世代にまで遡って古いOSバージョンにも同時にパッチが提供されたことは、この脆弱性の緊急性と広範な影響を裏付けるものです。

Appleユーザーは、ご使用のデバイスの種類にかかわらず、直ちにアップデートを適用することが強く推奨されます。
アップデートは、「設定」アプリを開き、「一般」>「ソフトウェアアップデート」から実行できます。