Appleは先日、iOS 18.6をリリースしました。これは、今秋登場予定の次期メジャーバージョン「iOS 26」が公開される前の、最後のアップデートとなると見られています。

今回のアップデートでは、写真アプリでメモリームービーが生成されないことがある不具合が修正されました。また、注目すべきは、合計24件に及ぶ多数のセキュリティアップデートが含まれている点です。これには、ウェブブラウザSafariのWebKitエンジンにおける、クラッシュやサービス拒否につながる可能性のある複数の脆弱性への対処、さらにメールアプリで「リモート画像を読み込む」設定がオフになっていてもリモートコンテンツが読み込まれてしまう問題の修正が含まれており、ユーザーのデバイス保護において極めて重要です。

特に欧州連合（EU）圏のユーザー向けには、新たな変更が加えられています。EUのデジタル市場法（DMA）に対応するため、サードパーティ製アプリストアやウェブサイトから直接アプリをインストールする際の新しいポリシーとインターフェースが導入されました。ただし、これらの変更については、一部の批評家から、意図的に分かりにくく、EU法の趣旨に反するだけでなく、開発者にこれまで以上の負担を強いるものであるとの指摘も上がっています。

iOS 18.6は、重要なバグ修正とセキュリティ強化を含むため、ユーザーは速やかなアップデートが推奨されます。アップデートは、iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」から「ソフトウェアアップデート」を選択することで実行できます。