アップル、オランダのApp Store規制巡る判断が延期に EUとの協議が影響か

米アップルがアプリストア「App Store」の運用方法を巡り、オランダでの新たな罰金適用を一時的に免れる見通しとなった。欧州委員会が同様の規約についてアップルと協議を続けていることが背景にある。

オランダの消費者・市場庁（ACM）は17日、App Storeに関する今後の決定を延期すると発表した。

ロイター通信の報道によると、ACMは声明で、アップルが最近App Storeのルールの一部を変更し、年内にはさらなる調整を行うと表明していることを挙げた。さらに、欧州委員会が広範なApp Storeポリシーについてアップルと継続的に協議している状況も判断延期の理由としている。ACMは欧州委員会との対話の進展を見守りながら、自国の対応を決定する方針だ。

アップルはこれまで、オランダの規制当局からApp Storeの決済システムに関するルール変更を求められてきたが、度重なる期限違反で毎週500万ユーロの罰金を科されてきた経緯がある。しかし、今回の判断延期により、当面は新たな制裁を回避できることとなる。

欧州では、独占禁止法の観点から、App Storeのような巨大プラットフォームに対する規制強化の動きが活発化しており、今後の動向が注目される。