Macの買い替え時期：寿命とサポート状況を解説
Macは高価なため、できるだけ長く使い続けたいと考えるユーザーは多い。しかし、一体いつ買い替えるべきなのだろうか。中古Macの購入を検討している場合、何年落ちまでなら許容範囲なのだろうか。
買い替えの目安
Macの寿命が尽きたと判断するポイントはいくつかある。
*
OSのアップデートが打ち切られた場合：
最新のmacOSに対応しなくなり、セキュリティアップデートが受けられなくなる。
*
必要なアプリが動作しなくなった場合：
ソフトウェアのサポートが終了し、最新版が利用できなくなる。
*
動作が重く、処理能力が不足する場合：
特にRAMなどの部品交換ができない場合。
*
修理費用が高額になったり、部品が入手困難になったりした場合
*
原因不明のシャットダウンが頻発するなど、動作が不安定になった場合
macOSのサポート状況
Appleは通常、最新のmacOSとその前の2バージョンをサポートしている。つまり、セキュリティアップデートやSafariの最新版の提供、iCloudなどのAppleサービスのサポートが受けられるのは、現時点ではmacOS Sequoia、Sonoma (macOS 14)、Ventura (macOS 13)のみとなる。
2025年にmacOS Tahoeがリリースされると、Venturaのサポートが打ち切られる可能性が高い。
サポート対象外となるMac
macOS Montereyのサポート終了に伴い、以下のMacはセキュリティアップデートを受けられなくなった。
* iMac (2015以前)
* MacBook Air (2017以前)
* MacBook Pro (2016以前)
* Mac mini (2014以前)
* Mac Pro (2013以前)
* MacBook (2016以前)
ソフトウェアのサポート終了の影響
OSのアップデートが受けられないMacは、セキュリティリスクに晒されるだけでなく、オンライン決済が利用できなくなったり、iPhoneやiPadとの同期が正常に行えなくなったりする可能性がある。
Appleの製品サポート終了（オブソリートとビンテージ）
Appleは、修理部品の提供状況によってMacを「オブソリート（Obsolete）」と「ビンテージ（Vintage）」に分類している。
*
オブソリート：
販売終了から7年以上経過したMac。Appleは修理部品を提供しないため、修理が困難になる。
*
ビンテージ：
販売終了から5〜7年経過したMac。Appleの正規サービスプロバイダは部品の在庫があれば修理に対応する。
推奨される買い替え時期
上記の点を考慮すると、Macの寿命は5〜8年程度と考えるのが妥当だろう。中古Macの購入を検討する際は、2018年以前のモデルは避けるのが賢明だ。
修理か買い替えか
所有するMacがオブソリートに分類されている場合、修理は現実的ではない。ビンテージの場合は修理できる可能性もあるが、費用が高額になる可能性がある。
RAMの増設について
一部のMacではRAMの増設が可能だが、最近のモデルではRAMが基板に直接実装されているため、アップグレードは困難になっている。
結論
Macの買い替え時期は、OSのサポート状況、修理の可否、動作の安定性などを総合的に判断する必要がある。一般的には、購入から5年以上経過したMacは買い替えを検討するのが良いだろう。
