Apple、秘密裏に進めるロボット開発部門の責任者を交代

Appleは、AI戦略を統括するジョン・ジャナンドレア氏の担当範囲を縮小し、同氏が率いていたロボット開発部門をハードウェア部門に移管することを決定した。今後は、ハードウェア担当上級副社長のジョン・ターナス氏がロボット開発を統括する。

この変更は、AppleがAI分野でGoogleやOpenAIなどの競合他社に後れを取っている状況を打開するため、AI開発に注力するための措置と見られる。ジャナンドレア氏はAI・機械学習部門に専念し、より少ないエンジニアを管理することで、AI機能の開発を加速させることを目指す。

ロボット開発チームは、Apple Watchの開発を指揮したケビン・リンチ氏が率いる。Appleは現在、卓上ロボットや移動式ロボットなど、複数のロボットプロジェクトを進めている。

ターナス氏は、iPhone、iPad、Macなどの主要製品のハードウェアエンジニアリングを統括しており、今回のロボット開発チームの統合は、Appleがロボット開発を本格化させる兆候と見られている。