Apple、Siri担当責任者を交代　AI部門の立て直し図る

Appleは、長年課題を抱える音声アシスタントSiriの責任者であるJohn Giannandrea氏を交代させると報じられた。

Bloombergの報道によれば、Tim Cook CEOがGiannandrea氏の製品開発能力に対する信頼を失い、Vision Products Groupの副社長であるMike Rockwell氏を後任に指名したという。Appleは社内向けにこの人事を発表したが、公式な声明はまだ発表されていない。

Giannandrea氏は解雇されるわけではなく、AppleのAI関連業務においてより限定的な役割を担うとみられる。しかし、今回の人事で今後のキャリアに影響が出る可能性もある。

後任のRockwell氏はVision Proプロジェクトを成功させた実績を持つが、AIや機械学習の経験は少ない。一方で、Giannandrea氏はApple入社前にGoogleでAI部門を率いていた。

Siriは長年にわたり信頼性の低い音声アシスタントとして評価されており、AIを活用した大幅なアップデートも度重なる延期で2026年以降になると見込まれている。Appleは今回の人事を通じて、Siriを含むAI部門の立て直しを図るものとみられる。