Macが不調になった際には、再起動やディスクユーティリティの実行、セーフブートなどの一般的なトラブルシューティング手順を行うでしょう。しかし、NVRAMの初期化やSMCのリセットといった手順も覚えておくと、一見解決不可能に見える問題を解消することができます。

PRAMは、MacがOSをロードする前に必要な情報を保管している特別なメモリで、その値が不適切になるとMacの起動や動作に影響を及ぼします。現代のMacではPRAMの代わりにNVRAMが使用され、起動ディスク、スピーカーの音量、画面解像度、タイムゾーン、最後のカーネルパニックの詳細などを保管しています。NVRAMのリセットは簡単で安全で、特定の問題を解決することがあります。

また、Intel Macの重要な設定を保存するSMCという部分もあります。これは電源管理、温度モニタリングとファン制御、ステータスライト、キーボードバックライトなどを扱います。SMCが混乱すると、ファンの騒音が大きくなる、パフォーマンスが遅くなる、アプリの起動が遅くなる、バッテリーの充電が正しく行われない、スリープや起動に問題があるなどの問題が発生することがあります。これらの問題はSMCを工場出荷時のデフォルトにリセットすることで解決することがあります。

ただし、NVRAMやSMCのリセットは、カスタマイズしたシステム設定が失われる可能性があるため、注意が必要です。そのため、リセット後は設定を再度確認し、必要に応じて再設定することが必要です。