インド政府、アプリのプリインストール要求を撤回も、常時位置追跡の検討疑惑が浮上

インド政府は12月初旬、アップルを含むスマートフォンメーカーに対し、国営サイバーセキュリティアプリのプリインストールを求める命令を撤回しました。これは、市民のプライバシー侵害につながるとの強い批判を受けたためです。

しかし、この撤回劇の裏で、よりプライバシー侵害の深刻な計画が以前から検討されていたとの疑惑が浮上しています。ロイター通信が報じたところによると、インド政府は通信業界からの提案を受け、スマートフォンに衛星位置情報追跡機能を常時有効にするよう義務付けることを検討していた模様です。

この提案は、監視能力の向上を主な目的としていたとされています。プリインストールアプリの要求は撤回されたものの、政府による市民の監視を強化する動きは、依然として注視されています。