OpenAI、Mac向けAIブラウザ「ChatGPT Atlas」を大幅アップデート – 縦型タブ、iCloudパスキーなど新機能追加
OpenAIは、Mac向けAIブラウザ「ChatGPT Atlas」に対し、主要なアップデートを実施しました。これにより9つの新機能が追加され、ユーザーインターフェースや利便性が大幅に向上しています。
今回の更新で最も注目されるUIの変更点は、調整可能なサイドバーに動的にサイズが変わる縦型タブオプションが加わったことです。ダウンロード管理のインターフェースも刷新され、より使いやすくなりました。
セキュリティ面では、iCloudパスキーに対応し、ウェブサイトのパスキーをiCloudに保存・利用できるようになります。また、Chrome拡張機能のインポートや、デフォルト検索エンジンをGoogleに設定することも可能になりました。
操作性の向上も図られ、Shift + クリックによる複数タブの一括選択、Ctrl + Tabで最近使用したタブへの切り替え機能が追加されました。「Ask ChatGPT」サイドバーの応答性も改善されています。
AI統合型ブラウザの分野では、OpenAI、Google、Perplexityなどが参入している一方、AppleのSafariにはまだAI機能が統合されていません。主要な競合他社との競争力を維持するため、Appleも将来的にSiriなどのAIツールをSafariに組み込む必要に迫られる可能性があります。
今回のAtlasのアップデートは、OpenAIが前日にリリースした大規模言語モデル「GPT-5.1 Pro」に続くものです。「GPT-5.1 Pro」は、複雑なタスクに対して「より明確で、より有能な回答」を提供するとされており、初期テストでは特に文章作成やデータサイエンス、ビジネス関連の質問でその性能が高く評価されています。
