# Apple、歴代「超高額」製品の数々を振り返る

Apple製品が高価であることは周知の事実ですが、中には一般的な「Apple税」をはるかに超える、驚くほど高額な製品が存在します。米メディアMacworldが発表したリストに基づき、特に法外な価格で市場を驚かせた歴代Apple製品を振り返ります。

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 12. ポリッシングクロス (2021年) — 19ドル

2021年に発売された、ディスプレイ用のクリーニングクロスです。非研磨素材を使用していますが、他社製のマイクロファイバークロスと比較すると客観的に見て高価。Appleのエコシステム統合といった利点もなく、単なる布としては「超高額」の筆頭に挙げられます。

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 11. クロスボディストラップ (2025年) — 59ドル

iPhone 17シリーズと同時に登場したアクセサリーで、互換ケース（39ドル〜）と組み合わせると100ドル以上になります。リサイクルPET素材を使用していますが、他社製には安価な類似品が多数存在し、Apple製であることの優位性は見出しにくいとされています。

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 10. iPhoneポケット (2025年) — 149.95ドル/229.95ドル

三宅一生とのコラボレーションで生まれた、iPhone用の3Dニット製ポケット。着用したり、バッグに取り付けたりして使用します。かつてのiPod Sockを彷彿とさせますが、その価格は当時のiPod Sock（29ドル）を大幅に上回ります。

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 9. Pro Stand (2019年) — 999ドル

プロフェッショナル向けディスプレイ「Pro Display XDR」（4,999ドル～5,999ドル）と同時に発表されましたが、この価格はスタンド単体のものでした。ディスプレイ本体の高性能は評価されるものの、スタンドだけでiPhone並みの価格であることは、当時から多くの議論を呼びました。

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 8. Apple Vision Pro (2024年) — 3,499ドル

「空間コンピュータ」として登場したApple Vision Proは、発表当初から高価格が予想されていましたが、3,499ドルという価格は予想の最高値でした。第1世代の洗練された製品としては理解できる面もありますが、Macの代替とはならず、現状ではその価格は「法外」と評価されています。

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 7. Macintosh XL (1985年) — 3,995ドル

Appleが失敗したPC「Lisa」を改良したモデルです。当時の3,995ドルは、現在の貨幣価値に換算すると約12,000ドルに相当します。オリジナルのLisa（後述）よりは安価で好調な売れ行きを見せましたが、わずか4ヶ月で販売終了となりました。

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 6. iMac Pro (2017年) — 4,999ドル〜13,199ドル

プロフェッショナル向けに高性能化した一体型Macです。最大18コアのIntel Xeonプロセッサや5Kディスプレイを搭載し、開始価格は4,999ドル。最高構成では13,199ドルに達しましたが、発売前の噂では17,000ドルに達するとも言われていたため、ユーザーは安堵した可能性もあります。

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 5. Twentieth Anniversary Mac (1997年) — 7,499ドル

創業20周年を記念して12,000台限定で生産されたモデル。フラットスクリーンLCDやBoseサウンドシステムを搭載した先進的なデザインが特徴でした。当時の7,499ドルは現在換算で約14,600ドル。当初は売れ行きが芳しくなく、後に1,995ドルまで値下げされました。

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 4. 18金製Apple Watch Edition (2015年) — 17,000ドル

Apple Watchの初期に登場した18金製の高級モデルです。機能面では通常の349ドルのモデルと変わらず、数年後には陳腐化しました。現在でもAppleは高級路線を維持していますが、高価格帯のHermèsモデルでも1,949ドルが上限となり、当時に比べると遥かに手が届きやすい価格設定となっています。

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 3. Macintosh Portable (1989年) — 7,300ドル

Apple初のバッテリー駆動Macで、当時の7,300ドルは現在換算で約18,500ドルに相当します。確かに「ポータブル」ではありましたが、その重さは約7.2kg。PowerBookやMacBookへと繋がる重要な一歩でしたが、高価格が普及を阻み、1991年には販売終了となりました。

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 2. Lisa (1983年) — 9,995ドル

Apple初期のデスクトップコンピュータであるLisaは、当時の9,995ドル（現在換算で31,000ドル以上）という法外な価格が災いし、販売目標を達成できませんでした。結果的に2,700台ものLisaが埋め立て処分され、その数年後により安価なMacintoshが市場に投入されました。

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 1. Mac Pro (2019年) — 52,748ドル

「世界で最も高価なチーズおろし器」と称された2019年発表のMac Proは、モジュール式のタワー型PCです。Intelチップを搭載し、最高構成ではディスプレイを含まず52,748ドルに達しました。自動運転車プロジェクトが中止された今、これはApple史上最も高額な製品の一つとされています。
なお、現在のM2 Ultraチップ搭載Mac Proの最高構成は12,448ドルと大幅に価格が下がっていますが、699ドルのホイールキットは依然として別売りです。

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これらの製品群は、Appleが時に市場の常識を超えた価格設定を行うブランドであることを示しています。時代とともに価格戦略も変化していますが、小物に至るまで「Apple税」の存在は今日でも感じられます。