Audio Pro C10 MKII W レビュー：高音質と優れた接続性でホームオーディオを刷新
スウェーデンのオーディオメーカーAudio Proが、新たなワイヤレススピーカー「C10 MKII W」を市場に投入しました。本製品は、優れたサウンドクオリティと幅広い接続オプションを兼ね備え、Apple HomePodなどの競合製品と比較しても高いパフォーマンスを発揮すると評価されています。
C10 MKII Wは、高さ166mm、幅320mm、奥行き180mmというコンパクトなサイズながら、4kgを超える堅牢なボディが特徴です。ミニマリストを追求したシンプルなデザインで、フロントのファブリックグリルは取り外し可能。外すことで内部のドライバーが露出し、レトロな雰囲気を楽しむこともできます。総出力80Wを誇り、リビングルームなどのメインオーディオシステムとしても十分なパワーを発揮します。
音質面では、その明瞭さと精度が高く評価されています。特に高解像度音源の再生において、繊細な弦楽器の響きから力強いパーカッション、滑らかなボーカルまで、細部にわたる表現を鮮やかに再現します。一方で、コンパクトな一体型スピーカーの特性上、深みのある重低音にはやや物足りなさを感じるかもしれません。この点については、外部サブウーファー接続用のRCA端子が用意されており、必要に応じて低音を強化することが可能です。
接続性も非常に充実しており、Bluetooth（AACコーデック対応）とデュアルバンドWi-Fi（2.4GHz/5.0GHz）をサポート。AppleのAirPlay 2に対応しているため、Apple製品とのシームレスな連携はもちろん、他社製AirPlay 2対応スピーカーと組み合わせたマルチルームシステムも構築可能です。Androidユーザー向けにはGoogle Castも搭載。また、SpotifyやAmazon Musicなど主要なストリーミングサービスに対応する専用アプリも提供されます。アナログ入力としてRCA端子も備え、CDプレーヤーやターンテーブルとの有線接続も可能ですが、USB-Cオーディオ入力は搭載されていません。
C10 MKII Wの価格は480ドルと、Apple HomePod（299ドル）より高価ですが、音質の明瞭さと精度、そして多様な接続オプションにおいて優位に立つとされています。コンパクトながらパワフルなサウンドと高い機能性を求めるユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
