Apple、WeChatなど「ミニアプリ」の決済に参入か　全世界で手数料徴収へ

Appleは、中国のWeChatに組み込まれたアプリからの収益化を強化する動きに続き、全世界のApp Store向けに「Mini Apps Partner Program」を開始しました。これにより、これまでAppleが課金できなかった種類のアプリからも、手数料を徴収する方針です。

「ミニアプリ」とは、単体で販売されるのではなく、WeChatのような「スーパーアプリ」を通じてアクセスされるゲームや小規模なアプリケーションを指します。特に中国のWeChatで広く普及しており、イーロン・マスク氏もTwitterをスーパーアプリ化する構想を抱いています。

これまでのところ、ミニアプリはApp Storeに掲載されていないため、Appleは開発者から手数料を徴収することができませんでした。しかし、今回発表された新たな開発者向けガイダンス「Mini Apps Partner Program」では、開発者が新しいシステムにオプトイン（参加選択）することで、ミニアプリの決済処理をAppleが担当し、その手数料を徴収できるようになります。

Appleは、このような種類のアプリを2017年からサポートしてきたと強調しており、今回のプログラム導入によって、スーパーアプリエコシステムにおける新たな収益源を確保する狙いがあると見られます。