Apple、2027年iPhoneで画面下カメラ採用へ ディスプレイから切り欠き消滅か

【2024年〇月〇日】Appleが2027年に発売するとされるiPhone（通称「20周年記念iPhone」）において、フロントカメラをディスプレイの下に完全に埋め込む計画を進めていることが、中国の著名リーカーの報告で明らかになりました。これにより、iPhoneのディスプレイからすべての切り欠きが姿を消すことになりそうです。

この情報は、Weiboアカウント「Digital Chat Station」が伝えたもので、Appleがこの画面下カメラ技術の開発を2027年の採用に向けて順調に進めていると報じています。これに先立ち、2026年のiPhone 18 Proモデルでは、ディスプレイ下Face ID技術が先行して導入される見込みです。

現在、一部のAndroidスマートフォンではすでに画面下セルフィーカメラが搭載されていますが、ディスプレイ層を介するため、画質が犠牲になるという課題がありました。Appleはこれまで、この画質の妥協を避けるため採用を控えてきたとされていますが、長年にわたり独自の解決策を開発してきた模様です。早ければ来年発表されるApple初の折りたたみiPhoneで、この技術が先行採用される可能性も指摘されています。

AppleのサプライヤーであるLG Innotekは、非アクティブ時に目に見える穴を残さない画面下カメラを開発中であることが報じられています。このシステムは、「自由曲面光学」と呼ばれる複数のレンズアレイを用いて、画像の歪みを軽減し、明るさを改善することで、ディスプレイ越しの光量損失を補う設計となっています。

JPモルガンの最近のレポートによると、Apple初の折りたたみiPhoneには、業界初となる24メガピクセルのカメラが内部ディスプレイ下に搭載される見込みです。一般的な画面下カメラが4〜8メガピクセルであることを考えると、これはAppleが光透過率と画質において画期的な進歩を遂げたことを強く示唆しています。

20周年記念iPhoneは、抜本的な再設計が施されるとされており、デバイスの四辺すべてがカーブする、完全にベゼルレスなディスプレイが特徴となる可能性があります。また、2017年の10周年記念モデルで「iPhone 9」をスキップし「iPhone X」を発売した前例があることから、20周年記念モデルも「iPhone 19」の名称を飛ばして特別な名称が与えられるとの見方が強まっています。