# Apple Fitness+、将来を「再検討中」か 不振で組織再編へ

Appleのフィットネスサービス「Fitness+」の将来が検討の対象となっていることが、Bloombergのマーク・ガーマン氏によって報じられました。同氏のニュースレター「Power On」によると、Fitness+はAppleのデジタルサービスの中でも「最も弱い」部類に入ると指摘されており、高い解約率と収益の伸び悩みで苦戦しているとされます。

一方で、Fitness+には少数の忠実な利用者層が存在するため、Appleが安易にサービスを終了すれば、ユーザーの強い反発を招く恐れがあります。また、運営コストが低いこともあり、コスト削減のための閉鎖がネガティブな報道につながるリスクは避けたい考えと見られます。

このため、AppleはFitness+の管理体制を刷新する模様です。Appleの健康担当副社長であるスンブル・デサイ氏が新たに責任者となり、Apple Fitness+を含む健康部門は、サービス担当最高責任者のエディ・キュー氏に直接報告する体制に変わります。この組織再編は、サービス改善と業績向上への圧力を強める狙いがあるとみられています。

2020年にサービスを開始したApple Fitness+は、月額9.99ドル（またはApple One Premierバンドルの一部）で、広告なしのオンデマンド型ワークアウトを提供するストリーミングサービスです。