tvOS 26.2、Apple TVプロファイルをApple IDなしで作成可能に 子ども向け専用モードも導入

Appleは、開発者およびパブリックベータテスター向けに提供中の次期tvOS 26.2において、Apple TVのプロファイル機能を大幅に刷新します。これにより、Apple IDなしでプロファイルを作成できるようになり、特にゲストユーザーや子ども向けの利用が便利になります。

 Apple ID不要でプロファイル作成

tvOS 26.2では、Apple TVの設定アプリ内にあるプロファイルセクションの「新規プロファイルを追加」オプションが変更されました。これまでのApple IDでのサインイン要求がなくなり、名前とプロファイルのレーティング、そして「新しいユーザーが子どもであるか」という簡単な質問に答えるだけでプロファイルを作成できるようになります。

 子ども向け専用モードの導入

「はい」を選択すると、デフォルトでコンテンツがPGレーティングに制限されますが、カスタマイズオプションでさらに詳細な設定が可能です。ユーザーは子どもの年齢に合わせてテレビ番組や映画のレーティングを細かく設定でき、Apple TVアプリ内では設定された制限に合ったコンテンツのみが表示されるようになります。

この子ども向けプロファイルが有効な間、Apple TVアプリのストアやライブラリを含むすべてのセクションで、大人向けコンテンツは表示されず、子ども向けの番組や映画のみが視聴・購入可能となります。これは、tvOS 14以前に噂されたものの実現しなかったApple TV専用の子ども向けモードに最も近い機能と言えるでしょう。

 適用範囲とその他のプロファイル

ただし、この子ども向けプロファイルが適用されるのはApple TVアプリ内のみです。他のアプリは引き続きアクセス可能であり、App Storeからアプリをダウンロードすることもできます。Apple TVアプリ以外のコンテンツへのアクセスを制限するには、別途ペアレンタルコントロール機能を使用する必要があります。

もちろん、Apple IDを持たない大人のユーザーも、個人のコンテンツ推薦に合わせたプロファイルを新たに作成できるようになります。Apple IDなしで作成されたプロファイルは、後からApple IDに紐付けたり、削除したりすることが可能です。

 サードパーティデバイスへの展開とリリース予定

tvOS 26.2のプロファイル機能は、将来的にはスマートテレビなど、Apple TVアプリを搭載した一部のサードパーティ製デバイスでも利用可能になる見込みです。

tvOS 26.2は現在、開発者およびパブリックベータテスター向けに提供されており、12月中旬頃の一般公開が予定されています。