Apple TV、期待の新作配信直後に大規模障害発生

Appleが鳴り物入りで発表した新作ドラマ「Pluribus」の配信が始まった木曜日の夜、Appleのストリーミングサービス「Apple TV」で大規模なシステム障害が発生した。米国とカナダの広範囲でサービスが利用できなくなり、多数のユーザーが影響を受けた。

障害は東部時間午後10時30分頃に発生したとみられる。これは、「Pluribus」の初回2エピソードが配信開始された直後のことだった。障害追跡サイトDowndetectorには約1万3000件の報告が寄せられ、Appleも公式のシステムステータスページで問題を認めた。

影響はApple TVにとどまらず、Apple MusicやApple Arcadeといった他のサービスも同時に機能停止に陥り、ソーシャルメディア上では広範囲な障害が報告された。

幸い、障害は1時間足らずで復旧し、Appleのシステムステータスページは現在正常に戻っている。しかし、午後10時29分から11時38分の間、「一部のユーザーがApple TVで問題を経験した」との記録が残されている。

「ブレイキング・バッド」や「ベター・コール・ソウル」のクリエイター、ヴィンス・ギリガン氏が手がける「Pluribus」は、Apple TVにおける最も注目度の高い作品の一つ。そのため、配信開始という最も重要なタイミングでのサービス停止は、Appleにとって最悪の事態となった。技術的な原因はまだ不明だが、期待の新作に対する需要がAppleのサーバー処理能力を超過した可能性が指摘されている。