Appleは先日、Apple TV番組の冒頭に表示される新しいブランディングを発表しました。
このタイトルカードは、色彩豊かに表現されたAppleロゴを特徴としています。

特筆すべきは、その制作手法です。従来のコンピューターグラフィック（CGI）やAIを使用せず、
ガラス製のApple TVロゴモデルと照明効果をカメラで直接撮影するという、
伝統的なアプローチが採用されました。

この制作にはTBWA\Media Arts LabとOptical Artsが協力。
関係者によると、これはAppleのVPであるトール・マイレン氏が
以前から提唱してきた「AIツールが台頭する時代における人間による創造の重要性」という理念に合致するとのことです。

新しいブランディングは、番組冒頭用の5秒クリップに加え、
Appleオリジナル映画用の12秒バージョン、そして予告編用の1秒の「スティング」が制作されました。

また、このブランディングを彩る音楽は、人気アーティストのビリー・アイリッシュの兄で
コラボレーターでもあるフィニアス氏が作曲を手がけました。
フィニアス氏は、このジングルを「Mnemonic（記憶術）」と名付け、
HBOの静的なサウンドやNBCのピーコックチャイムなどを念頭に制作したと語っています。

制作にはデジタルツールも用いたものの、基本はピアノでコードを構築。
「希望に満ち、楽観的でありながら、重厚感とどこか神秘的な質感を合わせ持つコード」を
目指したとフィニアス氏は述べています。