新型Mac Pro、2025年後半に登場か：M4 UltraかM5 Ultraか、最新情報まとめ

Appleのプロフェッショナル向けデスクトップMac Proの次期モデルについて、その登場時期や搭載チップに関する様々な情報が錯綜しています。2023年にM2 Ultraチップを搭載して発売された現行モデルは、すでにM4 MaxやM3 Ultraを搭載したMac Studioに最速の座を譲り渡しており、待望のアップデートが注目されています。

 発売時期は2025年後半が有力

次期Mac Proの発売時期として、現在のところ「2025年後半」が最も有力視されています。Mac Proは他のMac製品に比べて更新サイクルが長い傾向がありますが、今回は特に長く、MシリーズMac Proの登場からすでに2年以上が経過しています。

この遅延の背景には、次期チップであるM4 Ultraの高い電力要件や発熱の問題、あるいはプロセッサアーキテクチャの根本的な変更が関わっている可能性が指摘されています。一部報道では、コードネーム「J704」の新型Mac Proが開発中であることも伝えられています。有力なアナリストの報告でも、Mac Proの更新は2025年後半になるとの見方が示されています。

 搭載チップはM4 Ultraか、それともM5 Ultraか？

当初、新型Mac ProにはAI機能が強化されたM4 Ultraチップが搭載されるとの見方が有力でした。しかし、一部の経済紙が、AppleがAIサーバーチップ開発に注力するため、高性能なMac向けチップの開発を中止したと報じたことで、憶測を呼んでいます。

一方で、Appleが未発表のM4 Ultraチップを搭載したMac Proを現在もテスト中であるという内部コード情報も確認されており、M4 Ultra搭載の可能性は依然として残されています。このチップは、AI機能に不可欠なNeural Engineの強化が見込まれています。

また、2026年にはMac StudioにM5 MaxおよびM5 Ultraチップが搭載される予定です。この動きを受け、Mac ProがM4 Ultraをスキップし、M5 Ultra搭載でMac Studioと同時期に登場する可能性も一部で示唆されていますが、これは現時点では推測の域を出ません。M4 Ultra Mac Proが先行しても、M5 Ultra Mac Studioが間もなく登場すれば、最速の座は短期間にとどまることになります。

 主要スペックとデザインの予測

次期Mac Proは、メインメモリが現行モデルの192GBから大幅に増強され、最大512GBに対応する見込みです。また、最新の高速インターフェースであるThunderbolt 5の搭載が確実視されています。AppleがAIに注力していることから、Mac ProがAI開発ワークステーションとしての位置付けを強化するため、他の内部コンポーネントもアップグレードされる可能性があります。

デザインに関しては、現行の2019年以来の筐体が維持されると予測されています。過去の「ゴミ箱Mac Pro」での冷却問題の経験から、性能と冷却を優先し、本体を小型化する変更は行われないと考えられています。

 価格について

新型Mac Proの価格はまだ発表されていません。現行のM2 Ultra Mac Proの基本構成が約7,000ドルからであるため、これを参考にしつつ、関税や為替レートの変動によって価格が変わる可能性があります。