Apple News+、パズルゲーム「Emoji Game」で魅力急上昇か：ニュースを超えた価値を提案

Appleのサブスクリプションサービス「Apple News+」は、2019年のサービス開始当初、その価値について議論の余地があるとの声もありました。月額9.99ドルで数百の雑誌やプレミアムオンライン記事へのアクセスを提供していましたが、当時はレシピ、スポーツ、ポッドキャスト、そして重要な「ゲーム」など豊富なコンテンツを持つ「New York Times All-Access」購読サービスと比べると見劣りする点がありました。

しかし、時が経つにつれてその状況は大きく変化しています。iOS 16.5で専用のスポーツタブが追加され、スコアや順位、関連ニュースを閲覧できるようになりました。さらにその年後半にはiOS 17で日替わりのクロスワードパズルとクロスワードミニを提供開始。今年に入ってからは、レストランレビューやレシピが楽しめる「News+ Food」も導入され、コンテンツの幅を広げています。

2023年後半には、月額料金が9.99ドルから12.99ドルに値上げされました。しかし、サービス開始時より30%高くなったにもかかわらず、その価値は以前よりも格段に向上していると評価されています。まるでGoogle News、Zinio、そしてESPNの要素を一つにまとめたような存在として、単なるニュース購読サービス以上の魅力を持つに至りました。

 # ニュースではない、ゲームが最大の魅力に

現在、Apple News+の購読を強く推奨する理由として、記事執筆者は「ニュースそのものではなく、ゲーム」を挙げています。Apple News+には、毎日楽しめる5種類のパズルが含まれています。具体的には、「クロスワード」「クロスワードミニ」「Quartiles」「数独」、そして最も注目を集める「Emoji Game」です。

これらのゲームの中でも、特に「Emoji Game」は、今年7月17日の「世界絵文字デー」に合わせて登場して以来、多くのユーザーを熱中させています。このゲームは、人気パズルゲーム「Wordle」のような中毒性、「Strands」を上回る難しさ、そして「Connections」のような巧妙さを兼ね備えていると評されています。

 # 「Emoji Game」の遊び方と中毒性

Emoji Gameのコンセプトはシンプルです。毎日3つの短いフレーズが出題され、空白部分に絵文字ベースの単語を当てはめていきます。手がかりは部分的にのみ表示されるため、与えられたヒントからフレーズ全体を推測し、さらにそのフレーズに合う絵文字のシーケンスを導き出すという二重の挑戦が求められます。完璧なスコアは6点ですが、誤答や手がかりの表示によって点数が加算される仕組みです。

例えば、ある日のパズルでは「Intelligent birds…」というフレーズに対し、7文字の単語を3文字と4文字の空白に分ける問題が出されました。ヒントをタップすると「Intelligent birds in the crow family（カラス科の賢い鳥たち）」と表示され、正解は「MAG（雑誌の絵文字）PIES（2つのパイの絵文字）」というように、絵文字が単語の一部や全体を表現します。

見た目以上に難しく、特定の推論力が必要とされるこのゲームは、フレーズから絵文字を連想したり、逆に絵文字からフレーズを推測したりと、多様な思考が求められます。しかし、その楽しさ、やりがい、そして巧妙さから、わずか数回のプレイで完全に夢中になること間違いなしとされています。記事執筆者も、今では「Wordle」や「Connections」よりも先に、毎朝最初にプレイするルーティンになったと語っています。

Emoji Gameをプレイするには、Apple News+の購読（月額12.99ドル、1ヶ月無料トライアルあり）が必要です。iPhoneでアクセスするには、Newsアプリを開き、右下の検索アイコンをタップし、「パズル」セクションに進んでください。そこには本日のゲームがハイライト表示され、7月まで遡る全アーカイブも利用できます。

このゲームに一度ハマったら止まらなくなるかもしれませんので、ご注意ください。