MacBookバッテリー性能徹底比較：Wh容量とMシリーズの驚異的持続時間

Apple MacBookシリーズのバッテリー持続時間は、使用環境やタスクによって大きく変動するため、客観的な性能指標として「ワット時（Wh）」が用いられます。ワット時とはバッテリーが蓄えられるエネルギー量を示す単位で、数値が高いほどバッテリーの持続時間が長くなります。AppleはMacBookのバッテリー容量を公式に公表しており、これにより各モデルのバッテリー性能を正確に比較することが可能です。

 # バッテリー容量「ワット時（Wh）」が示す客観的性能

2009年以降のIntelプロセッサ搭載モデルから、最新のMシリーズチップ搭載モデルに至るまで、MacBookのバッテリー容量は進化を続けています。

 MacBook Air:

* 初期の11インチIntelモデルは35Whから38Wh。
* 13インチIntelモデルは40Whから最大54Wh。Retinaモデルでは約50Whに。
* Mシリーズ搭載の13インチMacBook Airは49.9Wh（M1）から53.8Wh（M4）と安定した容量を維持しています。
* 15インチMシリーズMacBook Airは66.5Whと、より大容量化しています。

 MacBook Pro:

* 13インチIntelモデルは60Whから74.9Wh（Retina初期）へと増加後、小型化に伴い一時的に49.2Wh（2016年）まで減少するも、最新Mシリーズモデルで58.2Whと回復。
* 15インチIntelモデルは73Whから99.5Whに達し、16インチIntelモデルでは98.8Whを記録。
* Mシリーズ搭載の14インチMacBook Proは69.6Wh（M1 Pro/M2 Pro/M3）から72.4Wh（M3 Pro/M3 Max/M4/M5）へ。
* 16インチMシリーズMacBook Proは、M1 ProからM4 Maxまで一貫して99.6Whという大容量を誇ります。

 # MシリーズMacBookの驚異的な公称持続時間

AppleはMシリーズ搭載MacBookの公称バッテリー持続時間を、Apple TVアプリでの動画再生とワイヤレスウェブ閲覧の2つの指標で示しています。

 MacBook Air (13/15インチ、M1～M4)：

* 動画再生：最大18時間
* ワイヤレスウェブ閲覧：最大15時間

 MacBook Pro (Mシリーズ)：

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 13インチ (M1/M2)：

動画再生最大20時間、ウェブ閲覧最大17時間。
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 14インチ (M1 Pro～M5)：

動画再生は最大17時間（M1 Pro）から最大24時間（M4/M5）、ウェブ閲覧は最大11時間（M1 Pro）から最大16時間（M4/M5）と、世代やチップの性能向上に伴い幅広く進化。
*

 16インチ (M1 Pro～M4 Max)：

動画再生は最大21時間（M1 Pro/M1 Max）から最大24時間（M4 Pro）、ウェブ閲覧は最大14時間（M1 Pro/M1 Max/M4 Max）から最大17時間（M4 Pro）と、高性能を維持しています。

 # AirとPro、性能差の背景と実際の利用

MacBook Proは一般的にMacBook Airよりもバッテリー容量が大きい傾向にあります。これは、Proモデルが大型で高輝度（ProMotionテクノロジー採用のLiquid Retina XDRディスプレイは最大1,000ニト）なディスプレイを搭載し、より高性能なチップセットを駆動するために、より多くの電力を必要とするためです。しかし、最新のMシリーズチップは非常に電力効率が高く、同じWh容量でもIntelモデルと比較してはるかに長い持続時間を実現しています。

最終的なバッテリー持続時間は、実行するアプリケーションの種類や数、画面輝度、ネットワーク環境など、多岐にわたる要因によって変動します。MacBookを選ぶ際は、自身の使用目的と、バッテリー容量、公称持続時間のバランスを考慮することが重要です。