【カリフォルニア州】セキュリティソフトウェア「Avira Prime for Mac」が、Macworldのレビューで強力なウイルス対策機能を維持しつつ、多機能な追加ツールを提供する有料版として評価されました。無料版「Avira Free Security」の堅牢なウイルス・マルウェア対策を基盤に、より広範なセキュリティとシステム最適化機能が利用可能となっています。

Avira Primeの主要な利点として、中核となるウイルス対策機能の信頼性が挙げられます。加えて、カスタマイズ可能なスキャンや外部ドライブのスキャン機能、VPN、Cookie Cleaner、Junk Cleanerといったモジュールが組み込まれています。特にCookie Cleanerは、多数のクッキーを検出し、詳細な制御で削除できる点が特筆されており、システムを効率的に最適化するJunk Cleanerも高評価を得ています。VPN機能もデータ通信量が増加し、ジオロケーション選択が可能になるなど強化されています。さらに、購入後60日間の返金保証が提供されており、安心して試すことができます。

一方で、いくつかの改善点も指摘されています。VPN機能の起動プロセスがMac App Storeを経由するため、やや煩雑に感じられるという声があります。また、「Startup Apps」モジュールは競合製品の同様の機能と比較して、提供される情報が基本的なものにとどまるとされています。「Identity Assistant」モジュールに関しては、そのフル機能を利用するために追加のサブスクリプションが必要となり、試用期間がないまま有料プランへの誘導が行われる点が難点として挙げられています。

Avira Primeには、その他にも「Passwords」管理機能や、通常のアプリケーションだけでなく低レベルの不要なプログラムも検出・削除できる「Uninstaller」モジュールなどが含まれており、これらの機能はユーザーの利便性を高めます。

Macworldは、有料版Avira Primeには一部癖があるものの、その中核機能は強力であり、試す価値があると結論付けています。年間料金は5デバイスで59.99ドル（月額約9.99ドル相当）からで、macOS 10.15 Catalina以降に対応しています。無料版のAvira Securityをすでに利用しており、さらに高度なセキュリティとユーティリティを求めるユーザーにとって、Avira Primeは魅力的な選択肢となるでしょう。