Apple Mapsに広告導入か、来年にも検索結果上位に有料枠

Appleが提供する地図アプリ「Apple Maps」の検索結果に、早ければ来年にも広告が表示される見込みであることが、新たな報道で明らかになりました。ユーザーからの反発も予想されます。

Bloombergの著名ジャーナリスト、マーク・ガーマン氏によると、Appleは3年前からiOSへの広告導入拡大を検討しており、その中でApple Mapsが最優先事項とされてきました。この計画がいよいよ実現に近づいているとのことです。

具体的な広告形式は、App Storeの検索広告と同様になる見通しです。例えば「レストラン」や「靴修理」といったキーワードで検索すると、既存の関連性や距離、評価に基づくリストが表示される一方で、その最上位に有料のプロモーション枠が設けられるとされています。

現在、App Storeで「Map」と検索した場合、上位には本来下位に位置するアプリが薄い青色の背景と「Ad」ラベル付きで表示される仕組みになっています。Apple Mapsでも、同様の手法が採用されるとみられます。

Appleは、プレミアムなハードウェア販売やアプリからの収益で巨額の利益を上げているにもかかわらず、広告収入の追求を強めています。しかし、こうした広告導入は、2022年のNewsアプリやStocksアプリ、iMovie、さらにはApple TV+での製品露出強化時と同様に、顧客からの反発を招くことが予想されます。

ガーマン氏は、過去の例を見ても、顧客からの反発がAppleの方針を変えることはなく、今回も例外ではないだろうと指摘しています。