Anthropic、チャットAI「Claude」の記憶機能を全有料ユーザーへ拡大
AI開発企業Anthropicは本日、同社のチャットボット「Claude」に新たな記憶機能を導入したと発表しました。これによりClaudeは過去の会話内容を記憶できるようになり、OpenAIのChatGPTと同等のパーソナライズされた対話体験を提供します。
この記憶機能は今年初めに初めて実装されましたが、当初はユーザーが明示的に要求した場合にのみ機能するものでした。その後8月には、ユーザーからの指示なしに会話内容を自動で記憶する機能へと拡張され、これまでTeamおよびEnterpriseプランの加入者限定で提供されていました。
今回のアップデートでは、この自動記憶機能が
全ての有料ユーザー
、すなわちProおよびMaxプランの加入者にも拡大されます。Maxユーザーは本日よりこの機能を利用でき、Proユーザーも今後数日中にアクセス可能となる見込みです。
記憶機能は任意で有効にする「オプトイン」形式で、Claudeの設定からオンにすることができます。「チャットの検索と参照」や「チャット履歴から記憶を生成」といったオプションが用意されており、ユーザーはClaudeが記憶した内容を「編集可能な記憶要約」として確認し、管理することも可能です。
さらに、Claudeのプロジェクトセクションでは、各プロジェクトが独立した記憶を持つように設計されています。これにより、仕事とプライベートなど異なる種類の議論が混同することなく、それぞれの文脈が明確に区別されて保持されます。
