Chipolo、Apple「探す」ネットワーク対応の新型トラッカー「Loop」と「Card」を発表
Appleの「探す」ネットワークに対応するアクセサリー市場が拡大する中、Chipoloが充電式の新型トラッカー「Loop」と「Card」を発表しました。人気のAirTagとの比較レビューを通じて、それぞれの特徴と利便性が明らかになりました。
# 充電式バッテリーが最大の魅力
新型Chipolo製品の最大の特長は、充電式バッテリーを搭載している点です。AirTagが交換式のCR2032ボタン電池を使用するのに対し、LoopはUSB-C、CardはQiワイヤレス充電に対応。最長6ヶ月間のバッテリー寿命を持ち、電池交換の手間を省くことでユーザーの利便性を高めています。
# Chipolo Loop：多用途に使える一体型ループデザイン
丸型の「Loop」（39ドル）は、AirTagよりもわずかに大きいものの、内蔵バッテリーにより軽量化されています。特に評価されるのは、鍵などに簡単に取り付けられる一体型のシリコン製ループ。別売りのアタッチメントが不要で、ネイビー、ミント、コーラルなど豊富なカラーバリエーションも魅力です。IP67の防水性能も備え、スピーカーからの音と充電ライトの点滅で紛失物を見つけやすくします。
# Chipolo Card：財布に最適なカード型トラッカー
「Card」（39ドル）は、クレジットカードサイズの薄型デザインが特徴。厚さは約2.5mmで、AirTagでは難しい財布への収納を可能にします。色はブラックのみで、Qiワイヤレス充電に対応。Loopと同様にIP67防水で、スピーカーを内蔵し、基本的な「探す」機能に対応しています。
# AirTagとの主な違い：UWB機能の有無と音量
両製品はAppleの「探す」アプリにAirTagと同様に登録でき、マップ表示、音を鳴らす、置き忘れ通知など、主要な機能を利用できます。
しかし、決定的な違いはAirTagが持つ超広帯域無線（UWB）による「正確な場所を見つける」機能がない点です。これにより、屋内で紛失した際の精密な位置特定ではAirTagに一歩譲ります。
一方で、Chipolo製品のスピーカーはAirTagより大音量で、着信音も変更可能。設定によっては最大82dBまで音量を上げることができ、より確実に音で場所を知らせることが可能です。
# Chipoloアプリで追加機能も
専用のChipoloアプリを併用することで、さらに便利な機能が利用できます。
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スマートフォン呼び出し:
トラッカーをダブルプレスするとスマートフォンが鳴動。
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着信音の変更:
豊富な着信音から選択可能。
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自撮りシャッター:
トラッカーのボタンでカメラのシャッターを切る（Chipoloアプリ経由）。
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音と同時にライト点滅:
暗闇での発見を助ける。
# 総評：利便性とデザインか、精密な位置特定か
価格は両製品とも39ドルと、AirTag（29ドル）単体よりやや高めですが、アタッチメント不要の内蔵ループや充電の手軽さを考慮すれば、十分な価値があると言えるでしょう。
充電の煩わしさから解放されたいユーザーや、特定のデザイン、特に財布に収まるカード型トラッカーを求めるユーザーにとって、Chipolo LoopとCardは魅力的な選択肢となります。一方、UWBによる「正確な場所を見つける」機能は屋内で鍵などを見つける際に非常に有用なため、この機能の有無が製品選びの決め手となるでしょう。
