iPhone、衛星経由で「フルインターネットアクセス」へ進化か？ 5G対応で通信の新時代到来の可能性

AppleがiPhoneの衛星通信機能を大幅に拡張し、来年にも「地上に縛られない5Gネットワーク」に対応する計画が浮上しました。実現すれば、iPhoneで衛星経由の完全なインターネットアクセスが可能になり、通信のあり方を一変させる可能性を秘めています。

2022年のiPhone 14以降、衛星通信機能は限定的ながら利用可能でしたが、米メディアの報道によると、Appleは衛星を経由した5Gネットワークのサポートを計画。これにより、どこにいてもiPhoneでインターネットにフルアクセスできるようになると期待されています。

また、iPhoneのリリースサイクルも変更される可能性が報じられています。標準モデルのiPhone 18は2027年春にiPhone 18eと同時に発表される一方、ProモデルやPro Max、そして新型の折りたたみiPhoneは、引き続き秋の発表となる見通しです。この新サイクル体制のもと、フル機能の衛星通信はiPhone 18 Proや初代折りたたみiPhoneが発表される2026年にも、そのベールを脱ぐ可能性が指摘されています。

現状、iPhoneで利用できる衛星通信サービスは、緊急SOS機能、「探す」、メッセージの送信といった緊急時の利用に限定的です。米国では、Appleが提供する緊急サービスに加え、T-MobileがStarlink衛星を利用した限定的なモバイルサービスパッケージを提供していますが、一般的な利用を想定した衛星経由の5Gサービスはまだ存在していません。

しかし、この革新的な計画の実現には、複数の課題も横たわっています。5G衛星サービスがiPhone 18 Proのリリースに間に合うかどうかは不透明です。Appleの現在の衛星通信パートナーであるGlobalstarは経営が不安定な状況にあり、買収の動きがあるほか、主要パートナーを失えば財務に深刻な影響が出る可能性があると表明しています。こうした状況から、AppleがSpaceX（Starlinkサービスを提供）と提携する可能性も浮上しており、SpaceXが最近iPhoneの衛星無線スペクトルをサポートしたことも、その憶測を裏付けています。