Baseus社から登場した「Enercore CJ11」は、一体型ケーブルを備えた67WのPower Delivery（PD）充電器として注目を集めています。iPhone、iPad、MacBookユーザーで、手頃な価格で多機能な充電器を求める人にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
この充電器の最大の特長は、本体に収納可能な約80cm（2.6ft）のUSB-Cケーブルが内蔵されている点です。ケーブルは5段階で引き出して使用でき、使用しない時はスムーズに巻き取って本体に収まります。さらに、2つの追加USB-Cポートも備えているため、最大3台のデバイスを同時に充電することが可能です。
各USB-C接続は単独で最大67Wの出力に対応し、複数のデバイスを同時に充電する際には合計65Wの電力をインテリジェントに配分します。AI制御による熱管理システムとグラフェン技術が採用されており、本体や接続デバイスを保護しながら、過熱を抑えて安定した充電を実現します。また、主要な充電プロトコルに対応しているため、幅広いデバイスとの互換性も確保されています。
本体サイズは7 x 5.8 x 3.7cm、重さは約199gと、一体型ケーブル搭載モデルとしてはやや大きめですが、このゆとりある設計が優れた放熱性につながっています。実際にMacBookや複数のデバイスを同時に最大出力で充電しても、筐体の発熱は比較的少ないと評価されています。充電性能も高く、iPhone 15を30分で52%、11インチiPad Proを37%、M3 MacBook Airを54%充電できる実力を持っています。内蔵ケーブルは十分な長さで、巻き取りもスムーズ。プラグはマグネットでしっかり固定され、持ち運び中に不意に外れる心配もありません。
Baseus Enercore CJ11の市場価格は69.99ドルですが、時期によっては割引価格で購入できる場合もあります。シンプルで傷つきやすいプラスチック製の筐体という欠点はあるものの、その充電性能と利便性は価格を上回る価値を提供します。USB-Aポートが不要で、一体型USB-Cケーブルと複数のUSB-Cポートによるスマートな充電環境を求めるユーザーには、自宅やオフィスでの使用に最適な一台となるでしょう。
