Apple、新型M5 MacBook Proを発表 – 性能は着実に向上も、M4からの買い替えは慎重に

Appleから新型14インチM5 MacBook Proが登場しました。旧世代のM4モデルとの性能比較では、外観デザインに一切の変更がない一方、内部の性能が着実に進化していることが判明しました。

M5チップは10コアCPUと10コアGPUを搭載しており、旧世代M4チップよりもさらに進化した3ナノメートルプロセスで製造されています。

ベンチマークテストの結果、CPU性能ではM5モデルがM4モデルを上回りました。Geekbench 6のシングルコアスコアでM5が4220、M4が3834を記録。マルチコアスコアでもM5が16781に対しM4が15453でした。AppleはM5のCPU速度がM4より最大15%高速だと説明しています。

GPU性能においてもM5は大幅な向上を見せ、OpenCLスコアでM5が48101、M4が38023。MetalスコアではM5が75536に対しM4が57822となりました。AppleはM5のGPU速度がM4より最大30%高速と強調しています。さらに、SSD速度も最大2倍に高速化されており、実測テストでもその効果が確認されました。

しかし、日常的な使用においては、M4とM5の間に体感できるほどの大きな差はほとんどありません。ビデオ編集や3Dレンダリングといったチップを最大限に活用する高負荷作業でのみ、わずかな性能向上が見られる程度にとどまります。

したがって、すでにM4 MacBook Proを所有している場合、新型M5モデルへの買い替えは不要といえるでしょう。一方で、以前のMシリーズモデルやIntel製Macをお使いの方にとっては、M5 MacBook Proは飛躍的な性能向上をもたらし、「劇的な」アップグレードとなるはずです。