Apple、新型Vision Proの製造拠点をベトナムへ移行 中国依存脱却を加速

Appleは、次期「Vision Pro」の組み立てをベトナムで行うとブルームバーグが報じました。M5チップを搭載し、新しいDual Knitヘッドバンドを採用する新型Vision Proは、Appleがサプライチェーンの多様化を進め、中国への依存を減らす戦略の一環とみられます。

これまでのM2チップ搭載モデルは、AirPodsの一部モデルも手掛ける中国のLuxshare社が製造していました。この生産拠点の変更は、Appleが中国から生産拠点を移す動きを加速させていることを明確に示しています。

Appleは依然としてほとんどのiPhoneを中国で製造していますが、米国で販売される他の多くのデバイスは既に中国以外の国で生産されています。例えば、今後登場予定のスマートホームディスプレイ、屋内セキュリティカメラ、卓上ロボットといった新たなスマートホーム機器もベトナムで製造される見込みです。

さらに、iPhone 17シリーズの米国販売モデルの多くはインドで生産される予定です。現在、ほとんどのAirPods、Apple Watch、iPad、HomePodはベトナム製となっており、Macについてはタイやマレーシアでの生産が増加しています。今年に入ってAppleは、すべてのiPhoneとApple Watchのカバーガラスを米国で製造する計画も発表しており、生産拠点の多角化が一段と進んでいます。