人気のメッセージングアプリ「WhatsApp」が、スパムメッセージ対策として、新しいメッセージ送信制限の導入に向けてテストを進めていることが明らかになりました。

この機能は、個人ユーザーおよび企業アカウントを対象としており、まだ応答がない相手に送信できるメッセージの数を、月ごとに制限するというものです。現在、具体的な上限数を定めるためのテストが複数の国で実施されており、送信されたメッセージは全てこの制限の対象となります。ただし、相手から返信があった場合はカウントされません。

WhatsAppは、この制限がスパムメッセージの削減を主な目的としていると説明しています。ユーザーが制限に近づくと、残りの送信可能数を知らせる警告ポップアップが表示されるため、突然メッセージが送れなくなる事態は避けられます。同社は、一般的なユーザーであればこの制限に達することはないとしています。

世界中で利用されているWhatsAppにとって、スパムは長年の課題であり、同社はこれまでにもロック画面からのブロック機能やマーケティングメッセージの登録解除、不要なグループからの脱退、新規ユーザーによる一括メッセージ送信の制限など、様々な対策を講じてきました。今回の新たな制限も、そうした取り組みの一環として導入が期待されます。