Samsung、超薄型スマホ戦略を転換か 「Galaxy S26 Edge」開発中止、S25 Edge販売不振で

韓国Samsungが次期フラッグシップスマートフォン「Galaxy S26 Edge」の開発を中止したと報じられました。先行モデル「Galaxy S25 Edge」の販売不振を受け、同社は超薄型デザイン路線からの撤退を決め、従来のラインナップに回帰する方針とみられています。

関係者によると、Samsungは今週、「Galaxy S26 Edge」の開発中止を社内通知し、この製品ラインを廃止することを決定しました。これは、iPhone Airの競合として位置付けられた「Galaxy S25 Edge」の販売が期待を下回ったことに起因します。

今年5月に発表された「Galaxy S25 Edge」は、薄さ5.5mmという超薄型デザインが特徴でしたが、3,900mAhとバッテリー容量が少ないことや高価格が批判の的となりました。Samsung社内では9月の時点で、超スリムな旗艦モデルに対する消費者の需要が予想よりも弱いとの認識が共有され、耐久性やバッテリー寿命、その他の機能を犠牲にするニッチな薄型デザインよりも、幅広い消費者層にアピールするモデルに注力する方針に転換した模様です。

この決定を受け、Samsungは2026年のラインナップに「Galaxy S26 Plus」を追加し、従来の「標準・Plus・Ultra」という3段階のモデル構成に戻す方針です。「Galaxy S26 Edge」の開発自体はすでに完了していたものの、この急なラインナップ変更により、社内では「混乱」や「困惑」の声が上がっているといいます。現在、市場にある「Galaxy S25 Edge」の在庫は販売を継続し、在庫がなくなり次第、生産を終了する計画です。

今回のSamsungの動きは、Appleの「iPhone Air」にも影響を与える可能性があります。超薄型スマホ市場の需要低迷が指摘されており、先月、アナリストのミンチー・クオ氏は、iPhone Airが発売直後から容易に入手可能だったことを挙げ、予想よりも需要が低い可能性を示唆していました。