Appleの動画配信サービス「Apple TV+」が「Apple TV」に名称変更、既存サービスとの混同に懸念

Appleは、動画配信サービス「Apple TV+」の名称を「Apple TV」にリブランディングしたことを発表しました。これにより、同社が提供する複数のサービスやデバイスに同名の「Apple TV」が存在することになり、ユーザーの混乱を招く可能性が指摘されています。

この名称変更は、新作映画「F1: The Movie」の配信開始に関するプレスリリースの中で、ひっそりと明かされました。当初は「Apple TV+」での配信と見られていましたが、実際には新しい「Apple TV」で提供されるとのことです。プレスリリースには「Apple TV+は今や単にApple TVとなり、活気に満ちた新しいアイデンティティを得ました」と、ニュースの終盤にわずか一行で簡潔に記されています。

これまでAppleは「iTunesビデオ」や「Apple TV+」といった動画関連サービスを展開してきました。今回のリブランディングにより、コンテンツを視聴するためのストリーミングサービス「Apple TV」、そのコンテンツを管理・再生するアプリ「Apple TV」、そしてAppleが販売するセットトップボックス型デバイス「Apple TV」の、計3種類の「Apple TV」が並立することになります。これにより、ユーザーがどの「Apple TV」を指しているのか判別しにくくなるという声が上がっています。