Apple、次期AirPods ProとAirPods 5、新H3チップを開発中か – Gurman氏が最新情報

Appleが「AirPods Pro 3」の発売から間もなく、すでに次世代の「AirPods Pro」の開発に着手していると、Bloombergのマーク・ガーマン記者が報じました。同時に、新しい「AirPods 5」や次世代のH3チップの開発も進められている模様です。

 次期AirPods Proの動向

ガーマン氏によると、Appleは「ハイエンドのインイヤー型イヤホンの新しいバージョン」として次期AirPods Proの開発を進めています。これが「AirPods Pro 4」として発表されるのか、それとも「AirPods Pro 3」のアップデート版となるのかは現時点では不明です。過去には「AirPods Pro 2」がUSB-C充電ケースへの変更などが行われた際も、名称は変更されませんでした。

アナリストのミンチー・クオ氏は、来年にはAirPods Proが「より重要な」ハードウェアアップグレード、特に小型の赤外線カメラを含む可能性を指摘していました。中国のSNS「Weibo」のリーカーは、これが「AirPods Pro 4」ではなく、「AirPods Pro 3」のハイエンドオプションとして提供される可能性を示唆しています。これは、アクティブノイズキャンセリングの有無で2種類の構成がある「AirPods 4」の展開に似ています。

 新H3チップとAirPods 5の開発

ガーマン氏のニュースレター「Power On」によれば、Appleは無線オーディオ向けの次世代「H3チップ」の開発を進めており、音質の向上と低遅延が期待されています。このH3チップは次期AirPods Proに搭載される可能性が高いものの、具体的なデビューモデルや時期については言及されていません。

また、Appleは「AirPods 5」も2つの異なるグレードで開発していると報じられています。AirPods Pro 3で導入されたワークアウト中の心拍数モニタリング機能はAirPods 5には搭載されない見込みですが、将来のAirPodsには体温センサーなどの新しい健康機能が追加される計画があるとのことです。

 AirPodsへのカメラ搭載の可能性とAirPods Maxの今後

Appleは一部のAirPodsモデルにカメラを搭載することを検討していると、ガーマン氏は改めて指摘しました。クオ氏は以前、赤外線カメラ搭載のAirPodsが空中ジェスチャーをサポートし、「Vision Pro」との連携を深める可能性があると述べていました。

現行の「AirPods Pro 3」と「AirPods 4」はH2チップを搭載していますが、オーバーイヤー型ヘッドホン「AirPods Max」はいまだにH1チップを搭載しています。クオ氏の予測では、新しい「AirPods Max」が量産体制に入るのは2027年になる見込みです。