キーボードメーカーAkkoは、iPhoneに物理キーボードを追加できる新型ケース「MetaKey」を発表しました。BlackBerryを彷彿とさせるQWERTYキーボードで、スマートフォンの操作体験に新たな選択肢を提案します。

「MetaKey」ケースはUSB-CでiPhoneと接続し、下部にQWERTYキーボードを一体化させます。その価格は59.99ドルと、今年1月に139ドルで発売された競合のClicks製キーボードケースの半額以下に抑えられており、手頃な価格設定が大きな特徴です。

ケースはバックライト付きキーを搭載し、Siri起動、音声入力、数字入力といった一般的なタスクに便利なショートカットも備えています。特にユニークなのは、上2列のキーを大型スクロールボタンとして使用できるスクロールモードで、ソーシャルメディアの閲覧などに威力を発揮します。

物理キーボードケースにありがちな重心が上部に偏る問題を解消するため、「MetaKey」はキーボード背面に9グラムの着脱式ウェイトを搭載し、タイピング時の安定感を向上させています。MagSafeにも対応しており、USB-Cパススルーポート経由での充電も可能です。

現在、iPhone 16 Pro Max向けにブラック、ホワイト、ピンクが、iPhone 17 Pro Max向けにはブラック、オレンジ、ピンク、ブルー、ラベンダー、セージ、ホワイトがラインナップされています（一部カラーは現在品切れ）。

物理キーボードケースの市場はまだニッチですが、「MetaKey」の戦略的な低価格は、高価な先行製品にためらいを感じていたユーザーが、手軽に物理キーボードの利便性を試すきっかけとなる可能性を秘めています。