新型「iPad mini 8」の登場が間近か – 搭載チップ、OLEDディスプレイ、発売時期の予測
次期「iPad mini」の登場が「確実」と、ブルームバーグのマーク・ガーマン氏が報じ、その詳細な予測が注目を集めています。発売から1年が経過した「iPad mini 7」の後継機には、どのような進化が期待されるのでしょうか。
—
# 高性能A19 Proチップを搭載へ
新しいiPad mini（コードネームJ510/J511）には、最新の「A19 Pro」チップが搭載される見込みです。これは、Appleが誤って公開したコード情報から判明しました。
このA19 Proチップは、既に「iPhone Air」や「iPhone 17 Pro」モデルに採用されていますが、iPad mini 8にはiPhone Airに搭載されているミッドティア版のA19 Proチップ（CPUは6コア、GPUはiPhone 17 Proよりも1コア少ない構成）が使われる可能性が高いと予測されています。
A19 Proチップは、第3世代の改良された3ナノメートルN3Pプロセスで製造されており、処理速度と電力効率が向上。16コアのNeural Engine、次世代のダイナミックキャッシュ、統合された画像圧縮機能を備え、特にGPUは前世代チップに比べてピーク演算能力が3倍になるなど、AI処理能力も大幅に強化されると見られます。
—
# 待望のOLEDディスプレイに刷新か
iPad miniのディスプレイが、現行のLCDからOLED（有機EL）へ移行するという噂が広まっています。一部の情報筋によると、Appleはサムスン製のOLEDディスプレイを評価しているとのこと。画面サイズも現行の8.3インチから8.7インチに拡大する可能性が指摘されています。
OLEDパネルは、ピクセル単位での制御が可能で、より正確な色再現と深みのある黒を実現します。これにより、優れたコントラスト比、高速な応答時間、広い視野角、そしてデザインの自由度が高まるというメリットがあります。Appleの主力iPhoneや、2024年5月に発表された新型iPad ProでもOLEDが採用されました。
ただし、iPad Proモデルが採用するデュアルスタックLTPO OLEDパネルとは異なり、iPad miniではシングルスタックLTPSパネルが採用される可能性があり、これにより輝度が抑えられ、高リフレッシュレート技術であるProMotionには引き続き非対応となるかもしれません。
—
# 発売時期は2026年が有力視
新型iPad miniの発売時期については、複数の情報が交錯しています。調査会社Omdiaは2027年にOLEDディスプレイが採用されると予測している一方で、韓国のET NewsやZDNET Koreaは、iPad miniとiPad Airが2026年に同時にOLEDディスプレイへ更新されると報じています。
2024年5月には、サムスンディスプレイが将来のiPad mini向けOLEDパネルのサンプル開発を開始し、2025年後半には量産を開始する計画だと報じられました。この情報も、2026年中の発売を後押しするものです。
現時点では確実な情報はないものの、次期iPad miniが、新型iPad Airモデルとともに来年前半に登場する可能性も十分に考えられます。
—
# 価格戦略にも注目
価格については、現時点では変更を示唆する情報はありません。しかし、マーク・ガーマン氏は、競合製品が低価格で提供されていることを踏まえ、AppleがiPad miniの低価格版を検討するか、現在の499ドルという開始価格を見直すべきだと指摘しています。
より手頃な選択肢を求めるユーザーには、Touch IDやCenter StageなどのiPad miniの主要機能を備えつつ、329ドルから購入できる第10世代iPadも有力な選択肢となるでしょう。
