# Logitech、ソーラー充電キーボード「Signature Slim Solar+」を発表 — 充電不要を謳う革新技術

ロジクールは、同社のMXシリーズのアップデートが予測される中、全く新しいアプローチでソーラー充電キーボード「Signature Slim Solar+（K980）」を発表しました。本製品は、独自開発のソーラー充電技術「LightCharge」を搭載し、「充電の心配はもう不要」と謳っています。

 光で動き続ける「LightCharge」技術

Slim Solar+の最大の特長は、キーボード上部に設けられたセンサーが太陽光だけでなく、オフィスの照明などの人工光からも光エネルギーを吸収し、内蔵バッテリーを充電する点です。ロジクールによると、完全に充電された状態であれば、光のない環境でも最長4ヶ月間キーボードを使用できるとされています。専用アプリ「Options+」を使えば、周囲の光レベルをチェックし、適切な充電環境にあるかを確認することも可能です。

 快適なタイピングと堅実なデザイン

デザインは、ロジクールMXシリーズやApple Magic Keyboardを思わせる薄型で、テンキーを備えたフルサイズ仕様です。キーにはシザースイッチ方式が採用されており、しっかりとした打鍵感と高い応答性を実現し、長時間のタイピングでも快適さを提供します。しかし、キーボードの角度調整機能がない点や、筐体がプラスチック製であるため、金属製筐体のMXシリーズと比較すると堅牢性で劣る可能性があります。

 多様な機能と製品ラインナップ

本キーボードはBluetooth接続に対応しており、最大3台のデバイスとペアリングし、迅速に切り替えることが可能です。Options+アプリを使用すれば、ファンクションキーの機能をカスタマイズすることもできます。

製品ラインナップとして、汎用性の高い「Universal」版が99.99ドル/99.99ポンドで、Mac、Windows、モバイルデバイスに対応します。Macユーザー向けには、北米限定で「For Mac」版が同価格で提供されるほか、Logitech Bolt USBワイヤレスアダプターが付属する「Business」版が109.99ドル/109.99ポンドで販売されます。

 価格と機能のバランス

LightCharge技術の革新性は評価されるものの、その搭載が製品価格を押し上げる一因となっています。また、ソーラー充電の性質上、キーボードのバックライト機能は非搭載です。バッテリーが切れた際に備える有線接続やUSB充電のオプションもありません。

全体として、Signature Slim Solar+は、充電の手間を解消したいユーザーや、持続可能なエネルギー利用に関心のあるユーザー、そして複数のデバイスを切り替えて作業するビジネスユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。一方で、堅牢性やバックライト、有線接続の柔軟性を重視するユーザーは、他の製品も検討の価値がありそうです。